2020年当社の決意表明 その4 建物を作るに当たっては大手だから安心というほど単純ではありません

寄らば大樹の陰

寄らば大樹の陰

不況になってくると「寄らば大樹の陰」とばかりに、消費者はついつい大手指向の傾向になってきます。
しかしながら、車や機械等の工業製品とは違い建築は必ず現場で職人が作っていく部分があるアナログ的な業態なのです。 どんな大きなゼネコンや、ハウスメーカーでも建物を現場で実際作るのは様々な一人親方のような職人達なのです。
その職人は、いつもマイペースで、世の中の進歩に合わせる事は余りしません。いや、出来ない人達だという言い方もできます。 誤解が生じるかも知れない言い方になりますが、元々ある意味落ちこぼれのような人達が職人になったという環境でもあるのです。

建築現場には各種職人が携わります

建築現場には各種職人が携わります

そしてそれらの職人達は、1人親方も居れば、零細企業の経営者だったり、大手建設会社の下請だったり色々な立場の職人がいます。そして更に建築という業種は業態としてはとても奥が深く範囲としてもとても広く他の業界に比べて複雑で高度な業態であるということでもあるのです。
よく建設業の職人の世界は今では3Kの職種だといわれ、危険(K)汚い(K)きつい(K)というイメージがあり、中々優秀な人材が集まらないという問題もあります。大手ハウスメーカーと言えども人手不足から実際現場で働いているのは、経験不足の職人とか外国人労働者という人達もどんどん増えてきています。

よく大手建設会社だから安心という声はよく聞くところです。しかしながら、大手といっても様々な経営方針の会社がありますが具体的には、自社に職人を抱えているのではなく下請けに一括発注しているだけなのです。そういう意味でも大手だからしっかりとした仕事をするとか倒産しないというのは一種の錯覚なのです。
大手建設会社の下請け孫請け

大手建設会社の下請け孫請け

大手建設会社の大きな問題のひとつとして、「工事の丸投げ」をせざるを得ないとか「マニュアル通りの仕事」をしなければならないための出来上がりが画一的で個性がないという欠点もあります。
大手と言えども、現場で工事をするのは各職人達です。それらの職人達は、専属という職人も少しは居ますが、ほとんどの職人達は、私達のような中小企業の建設会社の仕事も兼業で行っているのです。ですから、大手の職人は素晴らしいということでもないのです。

どんな大手建設会社もよく聞く話として、その会社の営業マンが自分の家を作るとしたら自分の会社の建物を建てるかという質問をすると大抵の人がNOと言います。
前述したようにどんな会社でも職人達の根本的な問題を抱えながら仕事を行っているのが現実です。
臨機応変力

臨機応変力

又「マニュアル通りの仕事」は新築工事ではある程度有効なのですが、リフォーム工事やリノベーション工事においては、マニュアル通りに行ったら仕事は進みませんし悪い結果が出ることがほとんどなのです。つまりマニュアル通りでない部分を探し出して解決していくのがリノベーション工事と言えるのかも知れません。
リフォーム工事は壊してみなければ解らない部分がたくさんありますから「ケース・バイ・ケース」そして「臨機応変」に対応していかなければならない問題ばかりが発生します。

あとひとつ大手企業で問題なのは大量生産に対応するために「画一化」や「規格化」や誰からも好かれる「平均的」なというキーワードは避けられずどうしてもどこの会社の商品も似たり寄ったりで余り面白味がないというものになってしまうのです。
国宝茶室「如庵」

国宝茶室「如庵」

現在、そしてこれから先のもっと複雑な社会構造の変革が起こり、それらに対応していくためには、家に求められるのは単なるシェルターとしての役割だけでは本当に良い住まいとは言えません。より精神性を充実させるための個性やデザイン、きめ細かな工材選び、そしてあなただけの家というコンセプトも必要となるでしょう。そうすると、「画一化」と「規格化」は最も避けなければならない方法なのです。
これからの住まいに求められるものは、機能性や利便性の他にかつての茶室が持っているような精神性を高めてくれるような要素も必要だと思っています。

一級建築士  蓑田 常弘


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プロフィール

蓑田 常弘

Author:蓑田 常弘

一級建築士 蓑田常弘

株式会社ミノダ建築デザイン 代表
LIXILリフォームショップライファ立川代表
株式会社スインクハート 代表


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建築一筋だが、建築馬鹿ではない。

いつ仕事をしているか分らないが、しっかり納期には間に合っている。

自分の好きな建物の仕事で生計を立てられている自分はとても幸せ者だと思う。

1日おきの2kmの水泳はこれからずっと続けたいと思っている。
(楽しみというより修行のような)

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