2020年当社の決意表明 その2 これからも続くデフレ時代の建物はどうあるべきか

メンテナンスやリフォームは、一度建物を建てた以上必ず発生するものです。
建築や不動産は、人生最大の買い物である為、インフレやデフレ等景気の波によって価格や価値が大きく違ってきますが、いずれにしても大きなお金が必要となります。
建築物は依頼する業者によって、又、それを担当する人間や職人の能力によって出来上がりの状態が全く違ってきます。
時代の変化

時代の変化

高度成長の時代には、どんな不動産でも倍々と高騰してきましたから、多少建物の出来上がりに不満があったり、あるいは、欠陥建築であったとしても、土地の値上がり分で、それらのマイナス要因を帳消しにしてくれました。ですから当時は結構いい加減な感じで建物は作られていました。それらの建物の不具合も今現在数多く発生しています。

そして、平成元年あたりから30年以上も続いている資産デフレの時代は不動産としての建物に対する期待や要求は大きく高まってきました。それまでのインフレ時代と同じような建設計画や施工をしていたら大変大きな問題となります。
住宅やその他の建築もこれからは不動産の価格は上がらないのだという考え方の元建物を作っていかないと施主は大きなダメージを受けることになります。
今でもインフレ時代と同じようにバラ色の嘘の夢を見させて、将来、負の遺産となるような建物を建てさせたり、これから先は日本経済どころか世界経済もどうなっていくのか解らないような不確実性の時代にあって30年先まで安心して下さいと甘い言葉をかけて大きな借金をさせる家賃保証(サブリース)の会社や似たような中小、大手建設会社、不動産デベロッパーはたくさん存在します。


2019年の施工問題

2019年の施工問題

そして結果的に、様々な分野でそれらの問題が起こったとしても行政は何も対応してくれません。全ての結果は自己責任なのです。
これまで建築業者の社会的問題は様々なケースで起こってきましたが、行政は世間の目を気にするだけで、ただ場当たり的に規制を強化していくだけです。
そしてその度に建設費が高騰していくことになります。
かといって建設業者は利益を出さないと倒産しますから、どこかで手を抜くという悪循環に陥ってくるという事になります。
日本の会社の平均存在寿命は約23.9年ですから家賃保証会社が30年40年保証するというのはそれだけ見ても全くナンセンスな夢物語なのです。
今では世界中のどんな大きな会社でも倒産する可能性はゼロではありません。東芝も日産も10年後に存在している保証はどこにも無いのです。

2005年に耐震偽装問題

2005年に耐震偽装問題

2005年に耐震偽装問題が発生し、大きな社会問題になりました。
又、横浜市内の大型マンションが傾いた問題や、2019年のレオパレスの施工不良問題や、さかのぼればリースマンション販売会社の大量倒産等、建設会社をめぐる事件や事故はこれまでもたくさんありました。しかしながら、それらの損害のほとんどは建築主が自ら業者を選んだという自己責任で対応していく他にありません。
それらの事件の背景にあるのは担当の営業マンの売り上げの為に強引に契約させられたとか業者の受注目的のために安く請け負うとか、そしてその結果として、その建物のアフターまではとても出来なかったというケースもあります。又、建設業者や設計事務所が自分の能力以上の仕事を受注したため、きめ細かな対応が出来なかったというように様々な要因があります。
当たり前のことですが、私達、建築業者としては建築という仕事は受注して終わりではなく、完成までには沢山の手続きや大勢の技術者や職人の手を介さなければなりません。そして完成した後は何十年もその建物のメンテナンス等で関わって行かなければならない大変難しい仕事なのです。

「鳥の眼」「虫の眼」「魚の眼」

「鳥の眼」「虫の眼」「魚の眼」

MTLグループは、これから起こってくる少子高齢化の波や、世界経済及び日本経済の減速に伴う景気低迷や資産デフレが進行する中、私達の大きな資産である不動産(土地・建物)をどのように守り抜いていくのか、あるいはデフレ時代を見据えた有効活用をどうしたらよいのか、例えば、早めに売却処分した方が良いとか様々な角度から検討してより具体的なご提案をさせて頂けたらと思っています。
大手デベロッパーとか街の不動産屋や工務店では出来ないようなきめ細かでかつ現実的かつ複合的なご提案が出来ればと思っています。
その為には、建築の専門性を身につけ「鳥の眼」と「虫の眼」と「魚の眼」という複合的な見方や建築以外の経済的観点や将来を見据えた社会的視点を合わせて考慮していくことが不可欠だと思います。
又、それぞれの課題における各専門家とも密接に協力していくような複合的そして総合的な視点、そして柔軟でかつ一歩踏み込んだ適切なアドバイスも大切な事だと考えています。

一級建築士  蓑田 常弘


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プロフィール

蓑田 常弘

Author:蓑田 常弘

一級建築士 蓑田常弘

株式会社ミノダ建築デザイン 代表
LIXILリフォームショップライファ立川代表
株式会社スインクハート 代表


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建築一筋だが、建築馬鹿ではない。

いつ仕事をしているか分らないが、しっかり納期には間に合っている。

自分の好きな建物の仕事で生計を立てられている自分はとても幸せ者だと思う。

1日おきの2kmの水泳はこれからずっと続けたいと思っている。
(楽しみというより修行のような)

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