和室のすすめ その1 和室が少なくなった原因は何か

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日本の家には、近年和室を作るという事が少なくなりました。
まだ高度成長時代には全部が和室の家とか、1軒の住宅の内約半分は和室という家もたくさんありました。そしてそれが徐々に変わって、洋室という訳の解らない室名を付けてただのビニールクロスを貼っただけの四角い箱のような部屋ばかりの家になりました。
和室がある家を選んだ理由調査

和室がある家を選んだ理由調査

このように洋室ばかりになった1番の理由は、和室を作るには手間がかかること。2番目として生活様式が洋風になって来て、基本的に座って生活する和室では不具合が生じてきたこと。3番目に和室を作れる職人が少なくなったこと。4番目は、和室は銘木材とか、特殊で高価な材料を使う場合が多いため、お金がたくさんかかること。5番目としては、ハウスメーカーや建売住宅の量産化住宅では和室を作ったのでは利益が出せないからといった理由が挙げられます。
それにしても、普通に使っている「洋室」とか「洋風」とは一体何を指しているのでしょうか。洋風、洋室とはアメリカ風でもないヨーロッパ風でもなく北欧風の部屋ではありません。単に和風以外の単純な箱の様な部屋を洋室、洋風と呼んでいるだけなのです。
和室のメリット 和室離れの理由
和室のメリット 和室離れの理由
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私は設計の依頼があった時にはどんな家にもどんなお客様にも、原則として和室の良さを説明して、可能な限り和室を1ヶ所でも作るように勧めています。
かといってハウスメーカーや建売住宅や分譲マンションの和室のように、壁と天井は石膏ボードの上に和風のビニールクロス貼、床は一応タタミにはなっているが、中身は発泡スチロールで厚さも2センチ位しかないような和室は、和室ではありません。そして入り口や押し入れの建具も枠も新建材で工場で作った木に見えるユニット式の新建材であり、柱も長押しも、タタミ寄せも本物の木は1ヶ所も無いような物は決して和室ではありませんから、ただ単に和室と記入したような部屋は作らないようにしています。
そういう意味で、最近作られている和室は偽物というか、よく見ると逆に何か薄気味悪い空間にしか見えません。

生活様式の変化

生活様式の変化

その和室が無くなった要因は、色々ありますが設計士も悪いし工事店もハウスメーカーも悪いという気がします。
その理由として私がいつも言っているように建築士はただ1級2級という建築士の資格を持っているだけのペーパードライバーの様な存在で現実の本当の設計や施工の事について不勉強で、ただ建材メーカーの作った商品カタログを見て選ぶだけの存在になり下がっているのです。
それではかなり難しい和風建築で必要な納まりのディティールの事など覚えられないし従来の和室が作れるはずがありません。
工務店もハウスメーカーもただ利益を追求しているだけで、手間暇のかかる和室等は造っている場合ではないという事でしょうか。

一級建築士  蓑田 常弘


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プロフィール

蓑田 常弘

Author:蓑田 常弘

一級建築士 蓑田常弘

株式会社ミノダ建築デザイン 代表
LIXILリフォームショップライファ立川代表
株式会社スインクハート 代表


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建築一筋だが、建築馬鹿ではない。

いつ仕事をしているか分らないが、しっかり納期には間に合っている。

自分の好きな建物の仕事で生計を立てられている自分はとても幸せ者だと思う。

1日おきの2kmの水泳はこれからずっと続けたいと思っている。
(楽しみというより修行のような)

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