家にとっての大敵は漏水である その9 外壁からの漏水 (モルタル塗とサイディングの場合)

鉄網ラス下地no

鉄網ラス下地

住まいの外壁は、約25年位前までは左官工事であるモルタル塗に吹付塗装が大半でしたが、近年は窒素系のサイディングや金属系のサイディング貼りが多くなっています。
外壁モルタルの場合は木摺という15㎜位の杉板材を下地として柱や間柱に打ち付けて、アスファルト系やナイロン系の防水シートを張ってラス網というモルタルが付着しやすい金網を外壁一面に取り付け、モルタルを2回~3回塗りして仕上げました。
いわゆる湿式工法というのですが、サイディング張りは柱や間柱にモルタル下地と同じような防水シートを張って、柱や門柱に直接釘材とか金属ビスや金物で取り付けていく乾式工法という工法です。
湿式工法 乾式工法

外壁 乾式工法  湿式工法

モルタル塗りの場合は、モルタル自身は防水性は完璧ではありませんし、クラックがどうしても入ってしまいますから、万が一雨水が少し位浸透したとしても下に張った防水シートで雨水はストップするという仕組みになっています。
モルタル塗り

モルタル塗り

ですから外壁モルタルは表面上のクラックが入ったとしても、すぐに建物内部に漏水する訳ではありません。
しかしながら外壁のクラックが太いものやモルタルの塗り厚が薄いと恒常的に防水紙へ水がかかってしまいますから、防水紙の継ぎ目のところやサッシ廻りから少しずつ漏水していくことになります。

営業マン
そういう意味で、10年間隔以内にクラック部分にコーキングしたり、防水性のある塗料を吹き替える事は大切な事です。
一方で、サイディング張りの外壁は、よく建築会社の営業マンが永久的に長持ちしますと話をする場合がありますが、私の見解では窯業系のサイディングにしろ金属系のサイディングにしても新築後15年~20年位で素材自体が劣化してきて、場合によってはモルタルより耐用年数が短いのもあるのではないかと思っています。
様々あるアイディングの種類

様々あるアイディングの種類

又、サイディングは60㎝×3m位のパネルの間の隙間がありますから、そこにコーキング処理をする工法ですから、そのコーキング部分の耐用年数が10年~15年位しかありません。
そうしますと少なくとも古くなったコーキングを取り外して新しいコーキングと交換する必要があります。
それらのリニューアル工事の時には建物外壁の全体部分で足場工事をしなくてはなりませんからモルタル外壁よりも半永久的に耐久性があるというのは嘘なのです。

今では、建売住宅やハウスメーカーの住宅の外壁はほとんどがサイディング張りになっていますが、厚みや仕様がたくさんありますが、一概には言えませんがヨウ素系のサイディングで9㎜とか12㎜厚の製品は表面から釘打ちしてありますので、その釘打ちの部分から雨水が侵入してきて15年も経過すると壁下地の中に漏水してきます。
劣化の進んだサイディング

劣化の進んだサイディング

そして最終的にはサイディング自体も腐蝕してきてボロボロになったケースもあります。そうすると家全体のサイディングを外してやり変えなければなりません。大変な工事となり金額も解体工事や足場工事を入れると300万円~500万円かかるかも知れません。
サイディングの厚みが15㎜を超えると釘を直接打たないで隠し金物取付工事となりますので、15年位は耐久性が伸びるかも知れませんが、いずれにしても50年とか60年とか長持ちする素材でないと知っている事は重要です。

一級建築士  蓑田 常弘


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プロフィール

蓑田 常弘

Author:蓑田 常弘

一級建築士 蓑田常弘

株式会社ミノダ建築デザイン 代表
LIXILリフォームショップライファ立川代表
株式会社スインクハート 代表


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建築一筋だが、建築馬鹿ではない。

いつ仕事をしているか分らないが、しっかり納期には間に合っている。

自分の好きな建物の仕事で生計を立てられている自分はとても幸せ者だと思う。

1日おきの2kmの水泳はこれからずっと続けたいと思っている。
(楽しみというより修行のような)

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