家にとっての大敵は漏水である その1 家の中の漏水とは

無題

その住居の持ち主にとって一番ストレスになるのが漏水ではないでしょうか。
建物が新しい内は無縁だった漏水も建築後5年10年と経過するにつれて、あちこち雨水の侵入から雨漏れが生じてきます。
漏水に気が付くのは、水分が天井とか壁の表面に達してからですが、実は雨漏れはまず天井裏に少量落ちてすぐに乾燥しては又天井裏に水滴が落ちて乾燥しての繰り返しの果てに室内の天井下に落ちて来るのですが、それまでの期間は4~5年、長い時には10年20年と経過しないと解らないケースもあります。

強い風雨時に漏水する事も

強い風雨時に漏水する事も

ところで一口に家の中の漏水と言っても様々な原因があります。一番多いのは雨水の侵入でしょう。それも通常の雨量であれば先程述べたように天井裏や壁の中に少しずつ侵入しても天井や壁を突き抜けてくるほど大量でもないし、実際天井裏や壁の中で少し濡れても直ぐに乾くという事で室内に水滴が落ちて来るのは大量の雨水が侵入しなければ解らないのですが、そのタイミングは台風時の強風や豪雨という事になります。
普段の雨風では雨漏れしていないのに台風時にだけ雨漏れするという事はよくある事です。ですからそのまま放置しておくとその部分がどんどん水の道見たいになってくる場合がありますし下地材も腐っていたり黒カビが生じてきたりします。
壁の中からの漏水 目に見えないところで漏水します
壁の中からの漏水 目に見えないところで漏水します
排水管からの汚水漏水は匂いで解ります

排水管からの汚水漏水は匂いで解ります

雨水の他、普通の住宅で漏水の原因となるのは、給水管からの水漏れか、排水管からの漏水ですが、排水管からの漏水は2種類あって、台所や浴室や洗面器からの排水は雑排水といい、比較的きれいな水ですがトイレの排水管から漏れてくるのは汚水(便と尿)ですから臭くて汚い汚水となります。ですから汚水か雑排水かを認識するためには、その水の匂いを嗅いでみると直ぐに解ります。
あとは冬場の窓ガラスや壁の内部に発生する結露というのも漏水の原因のひとつです。
特に最近の高気密高断熱の家は壁や天井裏にびっしりと断熱材が充填されていて更に密閉状態となっていますから内部に結露を発生させることになります。
リフォーム工事で内壁や外壁を解体すると、断熱材が入っているところは湿気があり黒カビが生えていて表面材の石膏ボードが湿気で崩れ落ちそうになっている事はよくある事です。それも築年数から10年位の間でそのような状況になっているケースはかなりあります。
結露からの漏水 高気密高断熱の家は結露やカビに悩まされています
結露からの漏水 高気密高断熱の家は結露やカビに悩まされています
大別すると屋根裏や外壁から侵入してくる水は雨水。2階建ての1階部分の天井や内壁からの漏水は、給水管や排水管からの水漏れや結露による水という事が多いのですが、1階の天井裏にも屋根からの雨水が2階壁を伝わって1階の天井裏に落ちて来る場合もありますが、やはり漏水は家の持ち主にとっては非常にストレスがあり気が重い理由のひとつとなります。
天井からの漏水

天井からの漏水

そしてそれらを修理してもらおうと思って見てもらっても原因を突き止める事は非常に難しく対処するのに大変長引く事になります。
例えば防水屋、板金屋、屋根屋、給排水設備業者、左官屋と誰に見てもらっても完璧な判断や発見は難しく何年も原因不明の漏水に悩まされてストレスになり修理を依頼する度に大きなお金を請求されたりすることになります。
職人がもう大丈夫ですと言っても何回も同じ場所から漏水してくるというケースもたくさんあります。
ですから私共建築士や工事業者にとっては漏水との戦いは永遠の課題であります。

このシリーズでのブログでは、今まで経験してきた漏水の調査や結末について漏水の部位別、種類別に書いていきたいと思っています。
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当社

私の会社では今、屋外の電飾看板工事の計画をしています。デジタルサイネージというかデジタルビジョンというテレビ画面の大きなものを屋外看板として映像と文字によって会社の仕事のアピールをしたいと思っているのですが、そのときのキャッチコピーのひとつとして私の頭によぎったのが「漏水の原因を徹底調査します」というものです。私の長い建築業界での業務の中で一番頭の痛い問題は漏水との戦いだったのです。

一級建築士  蓑田 常弘


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プロフィール

蓑田 常弘

Author:蓑田 常弘

一級建築士 蓑田常弘

株式会社ミノダ建築デザイン 代表
LIXILリフォームショップライファ立川代表
株式会社スインクハート 代表


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建築一筋だが、建築馬鹿ではない。

いつ仕事をしているか分らないが、しっかり納期には間に合っている。

自分の好きな建物の仕事で生計を立てられている自分はとても幸せ者だと思う。

1日おきの2kmの水泳はこれからずっと続けたいと思っている。
(楽しみというより修行のような)

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