当社が目指しているリノベーションとは その6「リフォーム業は建設業というよりサービス業に近い事を理解する」

リフォーム業

前回までのブログに書いたようにリフォーム業は、建設業ではありません。建設業、サービス業、小売業という円を少しずらして重なった中心の部分がリフォーム業という事ではないでしょうか。そしてリノベーションとなるともっと複雑な業態ということになるのかも知れません。設計力とかデザイン力、そしてアート的な感覚をも求められます。
リフォームの工事中

の工事中

新築工事は、ある意味建設業と言えます。設計士の書いた設計図に従って施工会社は施工図を描き、たくさんの職人を使って建物を完成させていきます。そして施主は完成した建物を請け負い契約に従って残代金を支払って所有権の登記をすることが出来ます。
それと比較して、リフォーム工事の場合は元々施主の建物の所有権はそのままにして、その建物の様々な部分を増築等していきます。
つまり、新築工事の場合は完成して引渡すまでは建設業者の建物です。

お客様に信用してもらい鍵を預かります。

お客様に信用してもらい鍵を預かります

一方でリフォーム工事の場合は、リフォームする既存建物の所有権は施主のものであり、工事中も基本的には施主のものです。そして大体リフォーム工事では建物の一部の改修工事ですから、施主は工事中もそのまま住みながら工事を行うという場合が多いです。大規模なリノベーションの場合は、施主は仮住まいに住んで、工事が完成したら引っ越してきますが、工事中の既存建物の入り口のカギは施工業者は施主から信用してもらい工事中だけ預かるという事になります。

新築工事の場合は施主が工事現場に見に来ることもありますが、この場合は逆に施主は施工会社に事前に了解を取って現場に来るとか、建物に玄関ドアが付いた以降は、請負業者に最終残金を支払い同時に玄関ドアのカギを受け取りますが、まだ工事代金が未払いの時にはその新しい玄関ドアの鍵を工事会社から借りて建物の中に入ることになります。
小さな不満の積み重ねが大きなクレームへと繋がります

小さな不満の積み重ねが
大きなクレームへと繋がります

そういう意味ではリフォーム業は「建設業」という業態と住宅設備機器や建設部材を請負工事の内容に応じて施主に売っているという「小売業」的な業態でもあり、又、住みながらのリフォームという意味では新築工事のように設計図や契約書に基づいて粛々と建物を完成させれば良いのではなく、住み手である施主に相当気を使いながら、仕事をしなければなりません。そういう意味では「サービス業」的な感覚も身につけなければなりません。そのような対応を怠るとすぐにクレームとなります。その数が多かったりしっかりとした対応をしないと施主は工事代金の支払いをストップされたり引渡しを拒んだりして、最悪の場合は弁護士に依頼して訴訟を起こす事も出来るのです。
リフォーム業はサービス業でもある

リフォーム業はサービス業でもある

何故なら、施工中の建物の所有権は施主のものであり、工事代金をストップしたり訴訟を起こしてもその家に住み続ける事が出来るからです。
そしてネット社会の到来もあり、ユーザーの考え方や以前と大分変ってきたり、中にはクレーマーと言われるような人達も増えてきているのも事実です。
リフォーム施工会社がそこあたりの違いを見抜けず新築工事と同じことをしているから問題ない等と思っていると、思わぬしっぺ返しに合う事になります。
リフォーム業が建設業であり小売業でありサービス業でもあるという意味はそういうところにもあるのです。

一級建築士  蓑田 常弘


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プロフィール

蓑田 常弘

Author:蓑田 常弘

一級建築士 蓑田常弘

株式会社ミノダ建築デザイン 代表
LIXILリフォームショップライファ立川代表
株式会社スインクハート 代表


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建築一筋だが、建築馬鹿ではない。

いつ仕事をしているか分らないが、しっかり納期には間に合っている。

自分の好きな建物の仕事で生計を立てられている自分はとても幸せ者だと思う。

1日おきの2kmの水泳はこれからずっと続けたいと思っている。
(楽しみというより修行のような)

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