日本人と四季

春夏秋冬

春夏秋冬

日本には四季があるとよく言われますが、外国にも四季はあります。
それではどうして日本人が外国人に対し、お国自慢をする時に日本には四季があるというのでしょうか。
日本には、古くは万葉の時代から、春夏秋冬に関する「歌詠み」があり、短歌や俳句を作るのは季語という重要なポイントがあります。
七夕の夜、和歌詠み上げる( 京都)

七夕の夜、和歌詠み上げる( 京都)

古くは「万葉集」や「源氏物語」にも、雪、月、花という様な言葉が出てきたり、カルタや花札の中にも四季に関する用語がたくさん出てきます。
春の桜や、夏の七夕、秋の月見や紅葉、冬の雪の全ての季節を日本人は楽しんで、季節ごとの料理や行事も日本全国の地方ごとにたくさんあります。

日本は島国であり、アジア大陸の東に位置して面積は約38万平方メートルで、主要な4つの島から成り立っています。
九州・沖縄から本州、四国、北海道があり東南側は太平洋に面して、西北側は日本海に面していて、日本全体が海に面していて、国土としては世界で61位の広さですが、海洋国としてのEZZ(排他的経済水域)の広さでは世界で6番目にある島国であると同時に世界の冠たる海洋国家でもあります。
活火山分布図g

活火山分布図

そして日本周辺の海域は寒流と暖流の交わるところでもあり、この自然環境が豊かな水産資源をもたらしてくれます。
又、日本国土の68.5%は森林であり、又、日本全国に活火山がある火山国家でもあります。
そのような地理的要因というか優位性も日本の四季を楽しむというゆとりを持たせたのではないかと思います。
人間が暮らす上で最適な環境という日本のような国は他に類を見ないかも知れません。

桜の憂い

桜の憂い

春の桜を楽しむ文化や催しものは、外国人から見たら少し異様なくらいの思い入れがあり、桜の花に対する思い入れはパッと咲いてパッと散る様が潔くて日本人の気質によく合っているのかもしれません。
そのようなところが日本人は四季を有難がる世界にも珍しい民族となったのでしょう。
同じ島国であるイギリスも、日本とほぼ同じくらいの国土面積を持っていますが、もちろんイギリスにも四季はあります。しかしながら日本のように四季に関する行事や料理は日本ほどありません。(英国:244,820km² 日本:377,914km²)
ところが日本には四季ごとの美味しい料理や観光地がたくさんあり、それらが今の外国人による日本への旅行の人気になっているのでしょう。

一方で日本での自然災害は外国に比べてとても多いように思います。
火山国家である為に地震が日本全国で勃発し、夏の台風や大雨や洪水や火災等が毎年どこかで起こっています。
温泉

温泉

そんな中、日本の建物もそれらの災害に対峙するという形で、時代と共に発達してきました。地震に対峙するための耐震構造の発達や、台風や水害に対する為の窓や屋根も外壁材の進化は外国に比べて目覚ましいものがあります。
日本は地震が多い国として有名ですが、それでも火山という災害リスクを温泉という娯楽に変えるというゆとりがある国民でもあるのです。

日本の四季と日本家屋についても密接な関係があります。
日差しを遮る為だけの簡素な屋根

日差しを遮る為だけの簡素な屋根

南米西海岸は一年中雨が降らない砂漠地帯が南北に長く続いていて、そこにある村落や街では屋根のない家というか、木の枝を並べただけというか雨よけというより日射を防いでいるだけの屋根で、その代り壁は外敵から守る為とかの理由があるのでしょうがしっかり出来ているようです。
しかしながら10年に1度位の豪雨があった時は、家中が水浸しになりますが、10年に1度の大雨の為には屋根は不要という大雑把な考え方もある訳です。

日本の建物における屋根については、高温多湿で特に一年を通して雨が降りますから、屋根はとても重要で、台風の時も吹き飛ばされないように土から出来た重い瓦が発達してきたのでしょう。
気候風土に合った造りの日本家屋と倉

気候風土に合った造りの日本家屋と倉

夏の暑さを防ぐ為には、太陽の強い日差しから家を守る為、断熱性が高くて瓦と瓦の間に隙間がある日本瓦は日本の気候風土にはぴったりの材料だったのです。そして夏の強い日差しから室内を守る為に長い庇にしました。
そういう意味では、今のハウスメーカーの家や建売住宅では庇が無い家とか金属屋根とかを平気で使っていて、昔の知恵はどこにいってしまったんだという、全く日本の気候に合っていないどころか逆行している家のデザインを見ていると、文明文化が発達していったとはいえ、かなりいい加減な家づくりが行われているという気がします。
従来の日本建築は、しっかり建てれば200年もったとすれば、現在の住宅はせいぜい40年位の寿命かもっと短いかも知れません。


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プロフィール

蓑田 常弘

Author:蓑田 常弘

一級建築士 蓑田常弘

株式会社ミノダ建築デザイン 代表
LIXILリフォームショップライファ立川代表
株式会社スインクハート 代表


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建築一筋だが、建築馬鹿ではない。

いつ仕事をしているか分らないが、しっかり納期には間に合っている。

自分の好きな建物の仕事で生計を立てられている自分はとても幸せ者だと思う。

1日おきの2kmの水泳はこれからずっと続けたいと思っている。
(楽しみというより修行のような)

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