大人のインテリア その9 良い住まいは住む人に強い生命力をもたらす

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1934年1月16日 (年齢 84歳)
日本の医学者、精神科医。専門は
精神病理学、病跡学。神戸大学名誉
教授。医学博士。文化功労者。
ウィキペディア

マウスの実験で、ある大学の動物小屋は古めかしくて、そこのマウスに発癌剤を出したら必ず癌になったと言います。ところが動物小屋を新しくして発癌剤を打っても、マウスは全く発癌しなかったと・・・やっぱり建物は大事である・・・と、精神病理学医学者である中井久夫(1943年1月16日)著「微候、記憶、外傷」という本の中に書かれています。
彼は、動物ですら「住まい」らしい容器が生命力に影響をもたらしている「動物で癌になるかならないのかが決まる訳ですから、人間でも色々あるんじゃないか」と述べています。
癌になるかどうかは解りませんが、住まいの質は私達人間の体や精神に影響をもたらしている事は否定できないという事です。
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静岡大学でのマウス実験に見る

静岡大学の家畜飼育科で水野教授を中心に、マウスを3種類(木、鉄、 コンクリート)の箱の中で飼育し、その生態を観察するという実験が行われました。
その実験では、材質の異なる箱(ケージ)を3種類。
それぞれ10箱ずつ使って行われました。
それぞれのケージの形は縦30cm、横17 cm、深さ11cmと内容積は同じ大きさ のもので、材質が木材でつくったものと、亜鉛鉄板でつくったものと、鉄筋入りコンクリートでつくったものと3種類でした。
普通、マウスは温度も湿度も一定の屋内実験室で飼育されていますが、それは屋外の小屋の中で自然条件下で飼育実験を行いました。
しばらくの間、オスとメスを別々にそれぞれのケージの中で飼育し、ある時期にオス、メス一緒にして交尾をさせ、子どもを産ませました。
生まれてきた子マウスの23日間における様々な生態を数字にまとめています。
それによると、まず第一に生まれてきた子マウスの23日間の生存率ですが、木のケージで育った子マウス は85・1%、鉄のケージでは41・0%、コンクリートの場合は6・9%でした。
コンクリートのケージの場合は、130匹生まれてきた子マウスも23日後には9匹しか生き残りませんでした。
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次に健康のバロメーターである開眼日ですが、木の場合は15・6日、鉄の場合は18・1日、コンクリートの場合は17・9日という結果でした。
また、マウスを解剖し、臓器の発達がどのくらいかを目方で計ったところ、例えば一つだけここに数字をあげますと、メスマウスの子宮の平均重量は、木の場合では31・66mg、金属が14・36 mg、コンクリートが11・53mgというように。大きな差が出ています。
しかも、以上のような肉体的な差だけではなく、精神的にもかなりの相 違が出ています。
それはコンクリートや金属の箱の中 で育った母親マウスは、子マウスを育てようとしない。
しかも弱った子マウスを喰い殺していくという凶暴な母親 に変化していますが、木の箱で育った母親マウスは子どもを育てようという、優しい母親心が出ていると報告されています。
また、スタッフの中で一番若い伊藤先生は毎日体重測定をされている経験上、「木の箱で育った子マウス は比較的おとなしく体重測定ができますが、鉄やコンクリートの箱で育った 子マウスはなかなか暴れていうことを聞きません」と、言っておられます。
それから、こんなデータも出ていま す。
毎日一定時間、一定の期間にステレオタイプの行動が何回あったかという実験です。
ステレオタイプの行動というのは、無意味な行動のことで、例えば子マウスが自分の尻尾をやたらと 噛み切るといった行動です。 これらの 行動はストレスやイライラからくるもので、その行動を1時間おきに10日間 それぞれ調査したところ、木のケージの場合は80回、鉄のケージの場合は 230回、コンクリートのケージの場合 は290回あったそうです。
また、子マウスの脳をX光線で撮ってみると、ストレスのたまり具合いが 脳の中に黒く写し出されました。
その 形の大きさは倍と半分くらいの違いでした。
<木の情報発信基地 木の語り部が語る木のこころ より引用>

<木造の家に住むと長生きできる!?>
木材は健康に良いってご存知でしたか!?
木材は、「人」の「生理面」や「心理面」に良い影響を与えることが知られています。
ある老人ホームの調査によると、木材を多く使用している施設では、インフルエンザにかかったり、転倒して骨折したりする入居者が少ないとの結果が出ています。
<ストレス抑制>
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当社の「大人のリノベーション」ショールーム

フィトンチッドとは、樹木が空気中に発散する様々な揮発性の香り物質のことで、森林浴でそれを吸うとリラックスできるとされています。その中で、木の香りを感じたときの効果について興味深い実験結果が得られています。それは、ストレスを感じると高まる 「怒り」「緊張」「疲労」「抑鬱」という感情尺度が減少するというもの。さらには「血圧」の低下、「脳」の活動の鎮静化、そして 「作業効率」が上昇するという実験結果も。人はリラックスしているときにパフォーマンスが向上し、ストレス状態では低下するという、 意外な結果も実証されています。
本来自然と同調しながら暮らしてきた人の生体機能は、自然の中でリラックスしてこそ活性化します。でも、現代社会ではある程度の緊張を持って物事にあたる必要があります。だからこそ、我が家の環境に自然の優しさを取り入れることが大切なのではないでしょうか。
<木造住宅は、団地・マンション住まいとは寿命が9年も違う!?>
島根大学総合理工学部の中尾哲也教授がまとめた論文に非常に興味が湧きました。
団地やマンションなどコンクリート集合住宅に住む人と木造に暮らす人の平均死亡年齢を比較すると、団地・マンション暮らしの方が、約9年も早死にしていたというデータがありました。
(調査件数:木造270件、コンクリート集合住宅62件)
驚きですね。
全国調査でも「木造率が高いほど平均寿命が高い」ことが立証されました。

<マウス実験で出た12倍の生存率>
静岡大学と東京大学農学部の合同調査で出た生存率

「コンクリート」「金属」「木」の3種類の巣箱を使い、ねずみの赤ちゃんの生存率を調べました。
すると、コンクリ巣箱の生存率は7%、金属巣箱が41%、木製巣箱は85%という結果が出ました。
湿度、温度、シキワラ、餌は同じ。巣箱の素材だけなのに、コンクリと木製では生存率が12倍以上違ったのです。

また、ストレス異常も見られたとのこと。異常行動数は、
木製巣箱:80回
コンクリ巣箱:290回
観察記録でも、木製巣箱:静かでおっとり、ゆったり授乳
コンクリ巣箱:暴れる、ケンカが目立つ、授乳時間が短い等々、動きや愛情にも大きな格差があったようです。
<株式会社豊岡建設HPより引用>

私達人間社会でも病気の原因はウィルスからくるものよりもストレスからくるものの方が多いとされています。
マウス実験で、マウスにストレスを掛けると小さな癌が出来ると言われており、人間の癌もストレスを減らす事により癌が小さくなったり治ったという例もあります。
和紙の代表的な原料の植物「コウゾ」

和紙の代表的な原料の植物「コウゾ」


糊の原料として使われていた海藻「ふのり」

糊の原料として使われていた海藻「ふのり」

現在作られている一般的な住宅は内装や外装共に新建材という化学物質で作られた製品のオンパレードとなっており、ビニールクロスやそれに使われている接着剤にもホルムアルデヒドがたくさん含まれています。昔の日本の家の障子や襖紙は和紙で原料は木(パルプ)でしたし、糊もふのりという海で採れる海藻を天日に晒して乾燥した物に水を加え煮て糊としていました。又、本物の木を薄く剥いだ床材や壁材、そして土壁や漆喰等、日本で採れる自然素材を使っていましたから前述のようなそのような住まいが人間の寿命を7~9年長生きさせてくれるという推論は充分納得させられる根拠があります。
私が今、本社ビル内にショールームを作っていますが、そのテーマは「大人のインテリア」という事で50代から60代の人を中心にした本物のご提案という事で実際にそのような体に良い建築素材を並べて「見て、触って、プロがアドバイス」というコンセプトのショールームを作っていて、10月中旬には完成する予定ですから興味のある方はご来店頂ければと思っています。


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プロフィール

蓑田 常弘

Author:蓑田 常弘

一級建築士 蓑田常弘

株式会社ミノダ建築デザイン 代表
LIXILリフォームショップライファ立川代表
株式会社スインクハート 代表


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建築一筋だが、建築馬鹿ではない。

いつ仕事をしているか分らないが、しっかり納期には間に合っている。

自分の好きな建物の仕事で生計を立てられている自分はとても幸せ者だと思う。

1日おきの2kmの水泳はこれからずっと続けたいと思っている。
(楽しみというより修行のような)

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