建築は使い勝手(機能性)と遊び心(アート)を両立させて素敵になる その4

私が30年前に建てた住宅の現在の姿で見てみる <1階客間(和室)について>

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純和風の中に斬新さも取り入れた和室

この和室は基本的には純和風なのですが、純和風と新素材との融合は、かつての利休の時代の茶室がそうであったように、ところどころにはガラスモザイクタイルや黒御影石や、ガラス天窓のようなものや、一見和室には似合わないような仕掛けや素材も使用し斬新な空間作りなチャレンジもしています。
例えば床の間の床は本来、松や欅や漆や薄べり敷等の木や天然素材を使いますが、この家では黒色の天然花崗岩の板を置きました。そしてその隙間に目の前の川で拾ってきた砂利を敷いています。
ガラスモザイクタイルと割竹の

ガラスモザイクタイルと割竹

そしてこの黒色花崗岩は60㎝×60㎝サイズの床材としての規格品をそのまま利用しています。
床框は漆黒の呂付きを使用し、上り天井は植物の茎を並べて敷いた物を使いました。
そしてその隅の方へ宙に浮いた形の下に間接照明を仕込んだ仏壇を設置しました。正面壁には掛け軸がかけられるように掛け軸掛け用のフックを取り付け、落とし掛けの上部裏側には、その掛け軸を照らすような間接照明をつけました。
床柱は10㎝径の桧の錆丸太、落とし掛けには杉の磨き丸太を使用しました。
床の間の御影石 植物の茎を 錆丸太と
床の間の床は黒色の天然花崗岩を敷きました
床框は漆黒の呂付きを使用
上り天井は植物の茎を並べて
敷いた素材を使用しました
桧の錆丸太の床柱、落とし
掛けは杉の磨き丸太を使用
床の間の反対側には押し入れと水屋があります。
ホーローのシンク

屋久杉を使用した天袋と地袋
アメリカのコーラー社のホーローシンク


左が地杉(植林した杉)で右が屋久杉。ともに板目です。比べてみると、屋久杉のほうがはるかに<br>木目が密で、複雑であることがわかります。

左が地杉(植林した杉)で右が屋久杉。
比べてみると、屋久杉のほうがはるかに
木目が密で、複雑であることがわかります。

水屋のシンクにはアメリカのコーラー社のホーローシンクを使用しました。ここは少しモダンな感じですが白色の物を選びました。本来、水屋は銅板を加工して作るのですが、当時私はアメリカのコーラー社の代理店の方と親しかった関係で、ちょっと和室には異質のホーロー製パーティシンクを採用したのです。
この水栓は来客が宿泊する時に、ちょっと水を飲んだりポットでお湯を沸かしたりするのには評判がいいようです。
水屋のある部分は天袋と地袋を取り付けてあり、茶道具や小物が入っています。この部分の木材は鹿児島県屋久島の屋久杉を、私の古里である宮崎県から仕入れました。
屋久杉は天然記念物に指定されているため、建築資材としては特別な許可が無ければ手に入りません。台風や自然に倒れた古木だけは、数は少ないですが流通しているようですからその材料を使って天袋と地袋の枠材として使用し、建具の格子や面材も全て屋久杉を使って九州の建具屋さんに作ってもらいました。そして地板の上には細い竹を敷きました。

庭には約28年前の建設時に柿の木、椿の木、サルスベリの木、ビワの木、桧の木やツツジや、ふきのとうを植栽しましたが、庭の手入れが苦手な私達夫婦ですから、荒れ放題となっており、時々庭師の人に来てもらっていますが、いつの間にか隣地より竹の根が侵食してきて、これは切っても切っても毎年生えてくるのでとても厄介な事になっています。


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プロフィール

蓑田 常弘

Author:蓑田 常弘

一級建築士 蓑田常弘

株式会社ミノダ建築デザイン 代表
LIXILリフォームショップライファ立川代表
株式会社スインクハート 代表


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建築一筋だが、建築馬鹿ではない。

いつ仕事をしているか分らないが、しっかり納期には間に合っている。

自分の好きな建物の仕事で生計を立てられている自分はとても幸せ者だと思う。

1日おきの2kmの水泳はこれからずっと続けたいと思っている。
(楽しみというより修行のような)

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