建物の窓 その2-3 「茶室の窓」茶の湯の作法

茶の湯とは

茶の湯とは

茶の湯とは、建物の内外のみではなく、それが建てられた庭園全体で見るべきで、客人が露地を通り、非日常的空間である茶室に至るまでを演出しています。更に、露地からいきなり茶室に通されるのではなく、まずは「寄付(よりつき)」と呼ばれる部屋で茶事に不要な荷物を風呂敷にしまい、足袋を履き替える等して身支度を整えます。そして「待合(まちあい)」という部屋に通され、招待客全員が揃うのを待ちます。

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国産材の活用と当社ショールーム その3

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当社の「大人のリノベーション」ショールームは、中に入ると無垢のフローリングや特殊なタイル等を展示した陳列棚が並び、屋根を支える大きな松梁が露出して、壁面は木の廃材を利用したモザイクチップを貼りました。展示室の打合せ用のジャンボテーブルは、松の木の一枚板を使用しています。
そして実際の家を再現したショールームの壁面には、約4.5メートル位の本棚がありますが、これは既存の棚の上に杉板材を貼って仕上げたものです。

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建物の窓 その2-2 「茶室の窓」千利休の待庵に凝縮された想い

待庵 間取り

待庵 間取り

千利休(1522年2月28日~1591年4月21日)が創ったといわれ現存する唯一の茶室である妙喜庵内の待庵は、国宝である3つの茶室の中のひとつですが、二帖の茶室と約1.2の次の間、約1帖の勝手からなっています。その小さな空間に客人の入り口である躙り口(にじりぐち)の脇に塗り壁の下地を見せた下地窓が2ヶ所と連子窓があります。
千利休は茶の湯を通じて、これらを美意識の域まで高めました。
千利休の活躍した時代は、戦国時代の不安定な時代でした。
いつ誰から裏切られて命を落とすかも知れないという緊張感の中で戦国武将達は一時でもそれらの下克上レースから解放されて「わび」「さび」という美意識の世界で心を解放したいとおもったのでしょう。

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建物の窓 その2-1 「茶室の窓」

茶室

茶室

茶室とは、茶の湯のための室、及びその室に付属する建築を含めていいますが、四畳半以下の茶室を「小間(こま)」、四畳半以上を「広間(ひろま)」といい、四畳半は「小間」としても「広間」としても用いられます。
茶室は古くは4.5帖を基準として、6畳敷や8畳敷が多かったのですが、四畳半になったのは村田珠光(じゅこう)(1423―1502)の創意だと言われています。
茶室という言葉は一般的に近代になってから用いられるようになり、室町時代には」「会所」とか「茶湯間」「茶屋」等の呼び名で桃山時代には「小座敷」「座敷」「囲(かこい)」「数奇屋」等と呼ばれていました。

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国産材の活用と当社ショールーム その2

建売住宅

建売住宅

今作られている家は外壁がサイディング貼、内装はビニールクロスに、木に見える化粧合板のドアーや巾木や額縁やカウンタ―、FRPで出来たユニットバスや住宅設備機器等、いうなれば全て石油等化学物質からできた製品によって囲われているといっても過言ではないでしょう。
それらの影響が人間のストレスや病気に関連し、結果的に健康や寿命にまで影響してくる事は、様々なデータから明らかです。世の中の進化とは、安い、早い、便利、快適、サービス、同一化であると勘違いし、人間にとってもっと大切なものがどんどんと失われていっている様な気がします。

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ニュース拾い読み 不漁招いた「きれいすぎる海」

ああ瀬戸内海 - コピー
瀬戸内海の赤潮(1982年頃)

瀬戸内海の赤潮(1982年頃)

海がきれいになって魚が減るという一見相反する現象が起こっているといいます。
高度成長期、瀬戸内海で高栄養化によってプランクトンの大量発生で赤潮が発生したとこがありました。1973年に瀬戸内海環境保全特別措置法(のちに特別措置法)が制定されて下水道設備等に注力した結果、海がきれいになり過ぎて魚のえさ不足になって漁獲量がどんどん減っていったといいます。
海水の透明度調査では、大阪湾の神戸市沖で8m、淡路島西側と南側は9.4mにも及ぶといいます。
緑がかっていた海がどんどん透き通って、以前は見えなかった海の底まで見えるところがあるといいます。

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国産材の活用と当社ショールーム その1

無題

日本国産木材は1990年代前半までは、伐採すれば売れた時代がありましたが、その後外国産材に押されて今では切り出す本数は激減しました。
私は度々、外国産材と日本の気候風土の中で苗木から育った国産材の違いをこのブログの中で書いてきましたが、まず第一の理由は高温多湿という日本の気候風土の中で湿気に強い木材を使用する事はとても大切な事だからです。そういう意味で日本産の桧やヒバや栗等は、建築資材として見た時、外国産材に比較して耐久性は格別です。
又、耐久性のみならず、デリケートな美観や種類の多さにおいても、外国産と比較すると断然国産材の方が優れていると思っています。
ヒバ  栗 杉 桧

左から ヒバ ・  栗  ・ 杉 ・  桧

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「『馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んで下さい』著者:藤森かよこ」を買った

馬鹿ブス貧乏

この衝撃的なタイトルの本を本屋で見つけ、目次をパラパラとめくって購入しました。
まだこの本の長い長い前書きの部分と目次の面白そうなところをつまみ食いのようにしか読んでいませんが、恐らく今の日本人の約80%位は「馬鹿、ブス、貧乏」であるかもしれないという問いかけは、女性の事だけでなく男性にもそして老若男女を問わず、当てはまるのではないかと思ったのです。

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建物の窓 その1 住まいの窓

屋外の四季を感じられる額縁の様な窓

屋外の四季を感じられる額縁の様な窓

家の窓はとても魅力的ですが何のためにあるのでしょうか。
外の光を入れる為、風を通す為、窓はひとつの額縁だという事も言えます。
私は、窓の持っている意味としてはその他にもあって、実はその事の方が大切だと思っています。

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LIXILリフォームショップ東京エリアオーナー会議が開催されました

無題

12月6日新宿御苑ビルにおいて、東京エリア最後のオーナー会議が開催されました。
36社46店47名の加盟店のオーナー・店長が参加しました。
加盟店の内、2社が社長交代の挨拶があり、新たに2店が加わった報告がありました。
営業戦略として顧客満足度向上活動についてとライフスタイルコンパスの活用について事例発表がありました。

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会社の入り口のモミジが赤くなり、駐車場の夏ミカンが実りました

昨年当社に植樹したサンゴカクモミジは<br>幹が赤いのが特徴です

昨年当社に植樹したサンゴカクモミジは
幹が赤いのが特徴です

今年の初めに植えた会社入り口にある植栽のモミジが赤くなり始めました。そして下草として植えたツツジにボタン、様々な色のクリスマスローズにニューサイランもきれいな色に変化してきました。こよなく自然を愛したターシャ・テューダの世界じゃありませんが現代人の疲れた心を癒してくれるのは四季折々の草花の変化や鳥や虫たちの声や動きではないでしょうか。

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自然素材と謳われた素材でも失敗する事がある

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約7年位前に、周囲に山林があるような大型分譲地の一画の住宅からリノベーションの依頼がありました。
ご主人は何年か前に定年退職をされて、奥様はあと3年位で定年退職されるご夫妻が住まわれていた築25年位の木造2階建て住宅です。
老後は子供達も独立したので、1階を中心に生活する計画で、キッチン、浴室、トイレ、洗面所の水廻りの全面リニューアルに一部増築を含んだLDKのリノベーションでした。
床は無垢フローリングを貼り、壁と天井に当時人気のあった塗装材で、空気中の湿気の吸湿性の良い商品がありましたので、それを使用する事にしました。

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現代人の医・食・住のリスク「住のリスク」 その3-7  建築家として私の家の場合

多摩川

自宅前の多摩川

私の土地探し、そして家づくりの話しですが、「住のリスク その3-3」に書きましたが結果的には会社から車で5~6分の距離で南側に多摩川が面した土地を購入する事にしました。
当時はバブル崩壊から間もない時代でしたから、今と比べれば相当高い金額で購入した訳ですが、これは仕方のない事、その人の持っている運という事もあるのでしょう。あとはどうやって借り入れた金額を支払っていくのかを考えていくしかありません。
購入した土地は多摩川沿いで南側には何も障害物がありませんから台風時の風圧や水害にも耐えられるように建築本体は重量鉄骨で作る事にしました。

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現代人の医・食・住のリスク「住のリスク」その3-6  ゆりかごから墓場まで

ゆりかごから墓場まで
この「医・食・住のリスク」において、私の職業上「住のリスク」が1~6までと一番多くなりましたが、「医のリスク」も「食のリスク」もとても大きな問題です。
何故なら医と食の問題は直接自分の生命に関わってくる問題だからです。
住のリスクにつきましては、人生において一番高い買い物であるという事や、家は単に人間を雨風から守るシェルターではないという事も大事な事です。
しかしながら今の建築業界の一番の問題は住まいに関して言えばどんどん家がシェルター化してきているということです。

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現代人の医・食・住のリスク 「住のリスク」その3-5 理想の家を求める事作る事は難しい

台風19号による堤防決壊の被害

台風19号による堤防決壊の被害

今年の10月に台風15号と19号が日本各地に大変な水害をもたらしました。
その時、各地方自治体によるハザードマップの存在がクローズアップされ、どうしてそのような危険なところに住んでいるんだという論調がマスコミを中心に駆け巡りました。
そして問題の二子多摩川の高層マンションの住民が、ネットを通じた心無い誹謗中傷を浴びせられました。

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現代人の医・食・住のリスク 「住のリスク」その3-4 人間は住むところはある意味運命的なところもあるのです

無題
家を求めるといってもまずは賃貸か持家かという事から始まって、持家でも土地から購入して設計士や建築業者を選んで注文建築にするのか、購入する場合でも建売住宅にするのかとか分譲マンションにするのかは、とても重要な事ですが、ほとんどの人々にとってはその時の家族や経済的な条件もあり、ある意味その人の運命というところもあります。人間の人生は例えれば意外と山から下りて来る水の流れの分水領のようなもので、家を求めたり配偶者との出会いなんかもどこに流れるかは誰にも解らないのに似ている様な気がします。例えば誰かと結婚をするのかしないのかとか、又、その人によっての不動産の取得や住まいについても、成人してからまずは賃貸から始まり家を購入して買い替えをしたりリフォームしたりと誰もがいくつかのバリエーションがあります。

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プロフィール

蓑田 常弘

Author:蓑田 常弘

一級建築士 蓑田常弘

株式会社ミノダ建築デザイン 代表
LIXILリフォームショップライファ立川代表
株式会社スインクハート 代表


→ 会社ホームページ

建築一筋だが、建築馬鹿ではない。

いつ仕事をしているか分らないが、しっかり納期には間に合っている。

自分の好きな建物の仕事で生計を立てられている自分はとても幸せ者だと思う。

1日おきの2kmの水泳はこれからずっと続けたいと思っている。
(楽しみというより修行のような)

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