私の家の改修工事について その2  4階部分アトリエについて

そして今回改修した屋上の物干し場と化したアトリエの復権という事ですが、何でアトリエが物干し化したかというと、私の家にはとても日当たりの良い広いバルコニーが各階にあり、屋上には広々としたテラスと、布団を干したりするには最適の長い手摺があるのですが、妻が異常に神経質で布団を屋外に干すのは論外、洗濯物でさえ屋外に干さないのです。理由は簡単。外は埃があり花粉が飛んでいるという理由だけです。
PICT0004-2_20180428183810c59[1] 自宅から見える富士山 自宅前にある多摩川の夕方のサイクリングロード
最高のロケーションの屋上テラス 自宅から見える富士山 自宅前にある多摩川の
夕方のサイクリングロード
360度パノラマの様な環境にあり、風や太陽が燦燦と降り注ぐ土地に建っている家であるにも関わらず、それを活用しないのですから普通の感覚の私(笑)としては全く理解出来ませんが、そこは私の妻の生き方の根幹に関する事ですから、今や一切触れる事は出来ないと諦めているところですから仕方ありません。
私は何でもったいないと一人呟いていますが、結果的には約18帖のアトリエが物置と物干し場になった訳です。

現状は断熱材の下にもう一枚断熱材を充填する事で更に断熱性能がアップします ロフトの天井に貼ったアカシアの板材 天然木は呼吸しているので人間の健康に良い 最上部分に空気循環用のプロペラFANを設置しています
現状は断熱材の下にもう一枚断熱材を充填する事で更に断熱性能がアップします ロフトの天井に貼ったアカシアの板材 天然木は呼吸しているので人間の健康に良い 最上部分に空気循環用のプロペラFANを設置しています
今回のアトリエ復権に向けての改修工事は傾斜天井に断熱材をむき出しにしていたところを、もうひとつ二重に断熱材を入れて無垢の板材(アカシア)を貼りました。新築時に断熱材を現した理由は二つ。一つ目は断熱材の梱包材の銀色がとても美しかったことでそれを仕上材としました。もう一つの理由は屋上のてっぺんのところまで建材の予算が廻らなかったことです。しかしながらいつも気になっていたことがあって、断熱材はグラスウールという名前の通りガラス繊維を細く加工した材料ですから、それが空気中に飛散して人間の体内に入り、肺に入ると気管支炎やもっと重篤な病気の原因になると解っていましたから、もちろん断熱材の壁の切り口はテープでしっかり止めてはありましたが、さすがに25年以上も経過しているとそれも安心できません。
という事で、今回の工事でそれを完全に塞ぐという事と、その表面材を自然素材である木材のアカシアにして、アトリエとしてのインテリア機能を発揮させるという事、そしてこのアトリエの天井は我が家の最上階にある更に一番高いところにある天井ですから、室内の空気が最後にたどり着くのです。家全体の風の循環を考えた時に、自然素材の呼吸しているという機能を働かせたかったのです。

ロフトの床はリゾート感を出す為タイルを模した硬質塩ビタイルを貼りました。ドアの外は屋上テラス

ロフトの床はリゾート感を出す為
タイルを模した硬質塩ビタイルを貼りました
ドアの外は屋上テラス

既存の床材も長年に渡る最上階での高温多湿耐えてきましたから、色もだいぶ劣化し一部剥がれそうなところもあり貼り替える事にしました。屋上に出るスペースであり、アトリエは室内と屋外の境目にある空間ですから、リゾートプールに貼っている様な青いタイル状の塩ビタイルを貼る事にしました。

そしてこのアトリエの一部は3階リビングの吹抜となっていてリビングから見上げればインテリアの要素として、とても大きな部分であったということです。
この吹抜は冬の間は熱効率を考慮して一時閉じてありますが、それ以外の季節はむしろ開放した方が家全体に風が循環して都合が良いのです。真夏は暑い空気が上昇していき、最も高いところにある換気FANで排気出来ますし、それ以外の季節はアトリエの天井にあるプロペラFANで風を起こし家全体の空気を循環してくれるからです。
アトリエのらせん階段

恐らく冬の寒さも昼間に燦燦と降り注ぐ太陽の熱で、それほど寒くありません。木造住宅と違って断熱性能と気密性能は良いので、エアコンとガスファンヒーターで問題ないと思っています。但し、当時はガラスサッシをペアガラスにする家は東京あたりではあまりありませんでしたから、もし寒ければインプラスサッシにすれば完璧だと思います。

そのような最初の設計の主旨を復活させるべく、今回のリフォームとなった訳です。
今回は1階から4階に通じるらせん階段の塗装も塗り替えました。色は薄いアイボリー色から、爽やかなミントグリーン色としました。

この階段の塗装の時には2日間は利用出来ませんので家族で温泉旅行に行く事にしました。


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プロフィール

蓑田 常弘

Author:蓑田 常弘

一級建築士 蓑田常弘

株式会社ミノダ建築デザイン 代表
LIXILリフォームショップライファ立川代表
株式会社スインクハート 代表


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建築一筋だが、建築馬鹿ではない。

いつ仕事をしているか分らないが、しっかり納期には間に合っている。

自分の好きな建物の仕事で生計を立てられている自分はとても幸せ者だと思う。

1日おきの2kmの水泳はこれからずっと続けたいと思っている。
(楽しみというより修行のような)

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